メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2012初夏その5 《PRISCILLA開演前編》

2012年07月21日 | NEWYORK

ホテルにチェックインするやいなや、メガヒヨはシャワーを浴びて身支度を整え、とあるレストランに向かった。
今回のNew York旅行にて大変お世話になる方と待ち合わせをしていたのだ。

話は5月にさかのぼる。
メガヒヨのブログをたまたま読んで下さった、Nickくんの日本人姉的存在のKさん(略してNick姉さん)。
このお方はPRISCILLAのハードリピーターで、最終的には公演を58回もご覧になっている。

Nick姉さんはメガヒヨのNickくんに対する執念…もとい情熱に心動かされたとのこと。
そして何と、彼のバックステージツアーに連れて行って下さると、おっしゃったのだ!!

ここでちょい説明。
Nickくんのバックステージツアーとは、彼がAIDS Charityの一環としておこなっているもの。
彼が募っている寄付の口座に500ドル以上寄付をした方々に、PRISCILLAの舞台裏を終演後に案内しているのだ。

もちろんメガヒヨもそのバックステージツアーには心揺れていた。
小遣い500ドルかき集めて、ツアーに申し込んでしまおうかと思ったこともある。
しかし英語が不自由なこの身。
コミュニケーションが成り立たない、だけど邪険には出来ない、はるかかなたの国からやって来たコアなファン…。
これは相当なハードルかも
Nickくんの前にかつてない試練として、立ちはだかってしまいそうだ

さすがのメガヒヨ様も、そこまでNickくんを困らせてしまうほどドSでは無い。
ツアーのことは諦めていた。

そこに夢のようなお誘い!!
まるで一条ゆかりの『プライド』みたいな展開だね。
名門音大生の史緒さんが、苦学音大生の萌ちゃんをオペラに誘うあのシーン。
(いや。Nick姉さんは優しく声を掛けて下さったので、あのマンガとはかなり違うってば)

プライド 1 (クイーンズコミックス―コーラス)
一条 ゆかり
集英社


だけど初対面の方にそこまで甘えてしまっていいのかな?
お気持ちはありがたいですが…と、辞退するつもりでいた。
しかしその後に何度も声を掛けて下さったNick姉さん。
メガヒヨはやっぱり自分の心に素直になり、連れて行っていただこうと思い始めた。

もちろん直ちに相応のお礼をするのは難しい。
ただ、時間を掛ければ話は別かも。
相手にアンテナを張り続けていて、キャッチした彼女のニーズにもし応えられれば、少しずつでもお返しが出来るんじゃないかな。
そう(自分に都合よく)考えた。
そしてお言葉に甘えさせていただくことにした。

そんなでPALACE劇場近くの某和食レストランでNick姉さんとお会いした。
席でお待ちになっていたのは、マンハッタンのキャリア・ウーマンの風格が漂う、ゴージャスなお方だった。
おのぼりさんのメガヒヨ、大緊張!!

Nick姉さんはとても優しく、以前チャリティオークションで競り落としたトゥシューズをメガヒヨのブログネタの為に持ってきて下さった。
こちらはPRISCILLAの冒頭での葬式シーンで、Kyle Brownくん演じるバレリーナが履いていたものである。
トゥシューズのオークションは知る限り3回あったのだけれど、そのうちの一足だった。


このトゥシューズ、なんと落札価格は1,100ドル。
かなり白熱したオークションだったのこと。
Nick姉さんはPRISCILLAへの愛と感謝の気持ちを、チャリティへの貢献で表している。
一度きりなどではなくて、継続的なものだから頭が下がるなぁ。
メガヒヨも金額はマネできなくても、続ける姿勢は学びたい。


さて。時間になったので二人してPALACE劇場へ。
入口にてLittle Sisterさん(以後LSさん)と待ち合わせをしていた。
ブログやmixiでとてもお世話になっていて、今回が初対面。
こちらのLSさんは青いエミューであるJeff Mitzlerくんの大ファン。
ステージドアでのあまりの好青年ぶりに惚れ込んでしまったとのこと。

三人並びの席についたところで、メガヒヨはもう一人お会いする方がいた。
実はこのメガヒヨ、英語が不自由なくせに本場のNickくんのファングループに入れていただいている。
この6月8日より数日前にファン集会が開かれていたのだけれど、その中の中心的存在Sさんがメガヒヨのためにグッズをとっておいて下さったのだ。
それをたまたま同じ日に観劇するに劇場にくるKさんが、持ってきてくれることになっていた。

座席番号を聞いていたし、写真でお顔も見ていたのですぐに分かった。
Kさんは遠い国から来たメガヒヨをハグで迎えてくれた。
彼女も、お友達のAさんもとても感じがいいアメリカン・ガールだった。

こちらがグッズの数々。
ほとんどが手作り。しかも当日は100個以上用意したというんだものね。すごいっっ!!

グッズは全て製作者による提供品。
参加者は集会の当日グッズの代金を払い、それを主催者の方が集めてNickくんに渡したとのこと。
彼の選んだCharityに寄付出来るようにってね。

そのシステムと、運営の手際のよさには敬服した。
何かの折には参考にさせていただきたい。

そしてこちらがいただいたグッズの数々。
(ごめんなさい、メガヒヨは代金を支払ってなかったりする)

Muscle & Mascaraご出演のMさんご提供のINICKバッジ、Raさん製作の写真入りバッジ、
Sさん手作りの♪Mac Arthur Parkのカップケーキ型ネックレス、
そしてRoさんによるI Nickうちわ(!!)

こちらには驚いた。ジャニーズなど日本のコンサートと同じだよ。
まさにファン行動のボーダーレス化を感じたなぁ。
人は国境を越えても、そうそう愛情表現って変わらないってね。 
どこの国でも、大好きな人を応援したい気持ちは一緒なんだね。


メガヒヨ in NY 2012初夏その4 《ホテル編》

2012年07月20日 | NEWYORK

『THE BOOK OF MORMON』を楽しんだ後はホテルへ。
本当なら、一般的なチェックイン時間より早い14:00に部屋に入れてくれるという話だったのだけれど、その時間はショーが始まっている。
56丁目、6番街と7番街の中間にあるホテルに戻ったのは17:00頃だった。


同じ通りに並ぶ、観光客目当ての骨董屋さん?


そしてカーネギーホールが近いだけあって、ピアノ屋さんもあった。


お世話になるSalisbury Hotel


通されたお部屋は、通り側のダブルツイン。


マンハッタンのホテルにしては広い、広い!!
一人で滞在するには贅沢すぎるほど。


バスタブもあり。嬉しいな♪


アメニティは靴磨き・ソーイングセットまで一通り揃っているよ。


そしてそして、ミニ・キッチン付き!!
コーヒーは飲まなかったけれど、日本茶を飲むお湯を沸かすのにコーヒーメーカーは重宝した。
あと冷蔵庫。ないホテルも結構多いので、あると本当に助かる。


残念ながらWi-Fiは別料金。
でも3日間で24.5ドルだものね。これも宿泊費のうちと考えれば…。

 
そうそう。こちらも大いに役だったクローゼット。
何と二つも部屋にしつらえてあった。そのうちの一つはウォークイン!!
今回は王子様のお目通りがあり、滞在日数の割に衣装が多かったので大活用した。
あ、見づらいけれど、ちゃんとセキュリティ・ボックスも備えてあるよ。

こんな素敵ホテル。
4泊分の宿泊代金は、EXPEDIA社を通しクーポンを使って約64,000円!!
MidTownでこのお値段は良心的。
TIMES SQUAREからは少々歩くけれど、似たような料金のMILFORD PLAZAと比べたらはるかに天国!!
次回もリピートしてしまうかも。
特に誰かと一緒に旅行する場合、広いお部屋のこのSalisburyHOTELをぜひ選びたいな♪


メガヒヨ in NY 2012初夏その3 《THE BOOK OF MORMON再見編》

2012年07月17日 | NEWYORK

美味しい昼ごはんの後はスタバでコーヒーを一服!
Wi-Fiが使えるので、Nickくんサイン入りiPodでメールチェックやネットなどして時間をつぶす。

14:00近くなったので、EUGENE O'NEILL劇場に。

Tony賞関係の特別スケジュールで、金曜でもマチネがあったこの日。

3月にチケット取りを試みた際は、7月まで全ての日が完売で買えなかったけれど、
4月下旬に再びチェックしたら、キャンセルが出たのか奇跡的に一席空いていた!!
確実ではないけれど、BOMは上演日の一カ月少々前になるとキャンセル座席の放出がある模様。


6月10日日曜日の昼の回にてElder Price役のAndrew Rannellsが降板ということで、
劇場前はいつにも増しキャンセル待ちの人々でごった返していた。寝袋組もいたし。
ちなみにElder Cunningham役のJosh Gadは既に6月6日水曜日で降板していた。
ああ、もう少しだけ長くいてくれれば…惜しいっっ!!自分。
でもエラく半端な日に降板するね。何かのこだわり!?
6月6日といえば、日本人にとっては「オーメン」のダミアンの誕生日ではなく、
「UFOが落ちた日(ドラえもん絵描き歌)」なんだけど(笑)
まぁ、Joshは次のお仕事が始まるギリギリまでBOMに留まってくれていたのかな?


昨年のトニー賞を総ナメのこの作品。
ドアにてWINNER大主張!!


前回はフル・プライスの最後方、最左端に座ったメガヒヨ。
今回はフル・プライスより10ドル安いパーシャルビューの席。
ちなみに位置は、最前列、最右端と極端(笑)


座席から眺めた舞台はこんな感じ。
まぁ見切れがあるといえばそうなんだけど、役者さんの息づかいまで伝わってくるこの最前列。
何かが見えないとかで気になることはほとんど無かった。
前回にて後方ながら全体像をしっかり見ているおかげもあったしね。


ショーのあらすじに関しては以前にしつこすぎるほど語っているので、こちらを参照していただきたい。

メガヒヨ in NY 2011秋その2-1 《THE BOOK OF MORMON プロローグ編》
メガヒヨ in NY 2011秋その2-2 《THE BOOK OF MORMONあらすじ第一幕編》
メガヒヨ in NY 2011秋その2-3 《THE BOOK OF MORMONあらすじ第二幕編》
メガヒヨ in NY 2011秋その2-4 《THE BOOK OF MORMON感想編》

この役を一年以上も演じ続けているAndrew。ダレているところは全くなく、高い質を保ち続けていた。
特に彼の顔芸は必見!!
最前列で、その表情筋の駆使ぶりがよく観察出来た。
冒頭でのひきつらんばかりの作り笑顔は、もう職人技としか言い様がないほど!!

降板したJoshのスタン・バイとしてもう一人の主役、Elder Cunninghamを演じるのはJared Gertner。
この人も相当面白い。
ただ歌に関しては、ジャズが入っているかも。Joshが譜面に忠実に歌っていた分、気になる箇所はあったなぁ。

それにしてもこのJared。欧米人ではなかなか見る事の無い五頭身の体格で、B'wayの役者の層の厚さを再確認することが出来た。
最前列から眺めたその顔は、やせたらかなりのイケメン風で、それがさらにスタイルの個性を際立たせている感じ。
そうそう。彼もJoshと同じく、『Spelling Bee』のBarfee役を経験している。
『The Phantom of the Opera』のChristineが『Wicked』のGrinda役の登竜門であるように、この役にはあの役を演じてこなきゃってのがあるのかもね(笑)

Jaredと現在B'wayでのPrice役、Nic Rouleauによる2012年度Tony賞Opening Performance

ちなみに彼は今後、2012年8月にスタートするNational tour版でCunninghamを演じることになっている。
対するPrice役はあのGavin Creel!!
このtour版、Mafalaは『Fela!』のKevin Mamboだし、Joseph Smithは『Priscilla』のMike McGowanだよ。
もしかしたら現在のBroadway版より豪華かも!?


ところで今回の観劇でメガヒヨはとてもすてきな買い物をした。

この商品名「Plush Frog」。お値段は25ドル(2012年6月現在)
前回の観劇時に、あのカエルがおみやげで売られていたらいいのにな~と思ったのだけど、
その願望が見事叶った。
ちょっと見づらいけれど、出待ちの際にAndrewにサインを入れてもらったよ♪


おなか側にはありがたいお言葉が。
THIS FROG WILL CHANGE YOUR LIFE!
「このカエルはあなたの人生をかえる!」だって!!
偶然にも日本語でシャレになっているよ。

BOMのグッズは面白いものが揃っている。
あまりにも過激なものはすぐに販売中止になってしまうものもあるので、欲しいものを見かけたらすぐに買うことをおすすめしたい。
昨年見かけた黄金色のタンブラーは姿を消していたなぁ。(SXXT IN THE WATER)ってプリントされているの

今はマゴットとプリントされたトランクスなんかが、すぐ消えそうって点でおすすめかも。
いや、メガヒヨはカエルちゃんだけで十分だってば。

売店のお兄さんにも「可愛がってね」といわれたこのカエル。
もちろん!!
現在メガヒヨルームにて、それはそれは大切にしているよ。


メガヒヨ in NY 2012初夏その2 《前泊・出発・到着編》

2012年07月14日 | NEWYORK

旅のはじまりについては、いつ頃から語った方がいいのだろう。

メガヒヨがアメリカに行こうとすると、会社の仕事が急に忙しくなる。
これは渡米を14回重ねた上においての、証明された事実である。

今回も例外では無かった。
旅行まであと一週間というところで、大型案件が山のように押し寄せてオフィスはエラいことになっていた。
荷造りやファンレターの下書きなどに追われていたメガヒヨは、昼も夜も気力を振り絞る日々が続く。

 業務中、何を考えているんだ!? オイ(笑)

そして、とうとう出発前日である6月7日木曜日。
担当した案件をどうしても終わらせることが出来なかった。
しかし上司の温かい支援をもってなんとか収めることが出来た。
さすがメガヒヨの渡米を十年以上に渡り見守り続けてきて下さったTさん。
感謝の気持ちでいっぱい!!

定時を一時間すぎたところで退社させていただき、一旦帰宅した。
夕食を取り入浴をすませてた後、神奈川県の自宅から、羽田空港近くの蒲田駅前のホテルへと向かった。

6月8日搭乗予定の飛行機は、朝6:50出発の便である。
航空会社は「荷物を預ける場合でも6:10までにチェックインを受け付けています。始発電車でどうぞ!!」と宣伝でうたっているが、そんな危ない橋は渡りたくない。
前泊は必須と考えた。

うつぼさんがブログにて羽田空港での夜明かしについて語られているので、それを参考にさせていただいていた。
メガヒヨのマイルカードはヒラ会員につきラウンジは使えないので、うつぼさんと同じように出来るのはムリとの結論に至り、ホテルを取っていた。


宿泊先は蒲田駅近くのビジネスホテル オーク・イン3 蒲田東口。
シングルのルームチャージは4,870円。
アメニティやミネラルウォーターもついていてこのお値段は良心的。
寝るだけならこれで十分!!


翌朝は4:30発の早朝バスにて羽田空港に向かった。
運賃は倍額。
5:10発のバスもあったしそれでも間に合うんだけど、早く着いて落ち着きたいからね。


早朝の羽田国際ターミナル。
それなりの賑わい。


チェックインを済ませたので、朝ごはんを求めて羽田江戸小路をぶらつくことに。


灯りはついているけれど、やっているお店は少なかった。

結局フードコートで買ったおにぎりで朝食を済ませた。
ちゃんとした朝食を取りたかったのだけれど、5時台だとまだ夜食メニューしか無かったのだ。
これだけ6時台発の飛行機が密集しているのだから、レストラン側も早めに朝食メニューを提供するよう考えてもらいたいと思った次第。


今回は特に免税品店で何も買わなかった。
あまりにも早朝すぎてテンション上がらなくて。
コーヒーを飲んで一休みした後に飛行機へ搭乗。


アメリカン航空の機内食。
JALとは違い、離陸した直後にささっと出された。
これだったら空港で朝ごはんを食べることは無かったなぁ。

ひとくち、ふたくち口をつけた後はさっさと寝てしまう。
メガヒヨが座った席はインサイド5列シートの通路側。
母子3人連れの方々から空席をひとつおいた座席。
アメリカンはJALより座席ピッチが広いせいもあり、圧迫感なくリラックス出来た。
次の配給までノンストップでの睡眠をとることに成功!

ただ空調の設定温度が低すぎて大変だった。
体がすっかり冷え切ってしまったので、今後乗る際は対策が必要と思われる。


途中配給のハムサンド。
経営が悪化する前はハンバーガーだったのでは、と思わせるバンズ。

これの配布後は再びうとうとと寝たり、隣に人がいないのをいいことにビーズ作品を仕立てたりしていた。


着陸前の朝食。
フライドチキンというので頼んでみたら、こんな衣フニャフニャ唐揚げだった。
カレーにしておけば良かったなぁ~。


そんなこんなで6:40の定時に、ニューヨークはJFK空港に到着。
なんやかんや言っても総合的にはとても楽なフライトで、あと2~3時間は乗っても良かったんじゃないかって位だった。

イミグレで一時間待たされた後、無事入国。
その後スーツケースを抱えながら、エアトレインと地下鉄E線でマンハッタン入り。

56丁目にあるホテルに到着したのは9時半頃。
荷物だけ預かってもらい、街に出ることにした。


まず探したのはネイル・サロン。
王子様にお会いする前に身だしなみを整えなくては!!

今回お世話になったのは、
Ding's Beauty Salon
1015 6thAve 2ndFl

マニュキュアとペディキュアをお願いしたのだけれど、担当のLang Langさんはとても丁寧にしてくれた。
全部で2時間くらいは掛けてくれたんじゃないかなぁ。
でもって料金はたったの26ドル!! (2012年6月現在)
チップを気持ち多めに払わせていただいた。

メニューを見るとマッサージなどもとても充実していた。
次回時間があるときは是非、ホットストーンなどをお願いしたいなぁと思っている。


14:00からのショーまでまだ時間があるので、韓国料理のランチをいただく。
おなじみのHAN BATにて。
あいかわらずてんこ盛りの小皿料理♪



ビビンパにはたっぷりと注がれた韓国風テールスープのソーロンタンがおまけについてくる。
お得な気分!!

長旅のメガヒヨも栄養たっぷりのゴハンをいただき、すっかりリフレッシュ出来たのであった。


メガヒヨ in NY 2012初夏その1 《日程決定編》

2012年07月10日 | NEWYORK

メガヒヨは6月8日から6月13日にかけてニューヨークに『PRISCILLA QUEEN OF THE DESERT the musical』を観に行ってきた。

まずは旅行計画の話から。
2011年11月の "頑張った自分へのごほうび"NY旅行で、Nick Adamsくんにドはまりしたメガヒヨ。
もう一度彼のPRISCILLAでの演技を降板前に観てみたいと、一ヶ月後の突発旅行を実現したのが2011年12月。
ところがその旅行の最終日、目当てのNickくんはエリー湖の実家にご帰省。アンダースタディで観る羽目になってしまった。

あれほど愛せる芝居、今後の人生でそうそう簡単に出会えるものか。このままでは終われない。
本来なら今年はスイスに行きたいと思っていたのだけれど、その予定を延期して再びNYに乗り込むこととした。
そう決心したのが3月の話。

となると悩むのは日程。
勤め人のメガヒヨ。頑張って取れる連続した有休はせいぜい4日。候補は2パターンあった。

まず、実行した6月のNickくんの誕生日をお祝いする4泊6日間。
これはかなりの強行日程。

そしてもうひとつの候補は、7月の海の日の三連休を利用した5泊7日間。
帰国後も休みを確保出来るなど、余裕のあるスケジュール。

ただ7月というのは、役者さんがバケーションを取る可能性が高い。
6月の日程の中にはTony賞授賞式が含まれている。3月の旅行計画の時点ではノミネートは未発表なれど、そこにB'wayの女王・Audra McDonald様がお出ましになるのは火を見るより明らかだった。
となると、そのパートナーであるWill Swenson氏もエスコートのために休演となる。
まさかプリンシパルが二人同時に休演ということはないだろうから、その日はほぼ確実にNickくんを観ることが出来るのではないだろうかとメガヒヨは睨んだ。
一回、二回の休演というのは本当に仕方ないと思うけれど、自分が行った日程が全てバケーションだったというのは悲劇だからね。
Nickくんのお誕生日でもある、トニー賞授賞式の6月10日さえ日程に入れれば、そんな事態は避けられそう。

日程が決定したので、飛行機とホテルの手配をまず行った。

本来ならJAL便を使いたかったのだけれど、安い運賃は現地に5泊以上しないと適用されないという勤め人に対して冷たいものだった。
「そんなに勤労納税者がキライか!! この公金投入会社!!」
と心の中で悪態をついて(小心者なので…(笑))、メガヒヨは羽田発のAA便を利用することにした。

しかし笑えるのがこのスケジュールのハードさ。

金曜日の朝に羽田を6:50に出発して、現地に着くのが同日の6:40。
その日はショーを二本観る予定。
翌週の帰りは、火曜日にJFKを18:55に出発して、翌日水曜日の22:15に羽田に帰着。
でもってメガヒヨは、その翌日である木曜日から会社に出勤。
もう体力の限界に挑戦ってところだね!!

ところが一転。多少日程はきつかれ、旅行期間を6月に選んでおいて本当に良かったと思う事態に。
5月中旬に突如として、Priscillaが6月24日を最後としてクローズすることが決まったのだ。
仮に7月に旅行を予定していたら、エアチケット、ホテルの予約の取り直し、他ミュージカルのチケットは紙屑になる等、大変な目に遭うところであった。
大好きなお芝居の早すぎる終わりは悲しかったけれど、正しい選択が出来た自分の運の良さを感謝したメガヒヨだった。


「つるの恩返し」に見受けられるメタファー

2012年07月05日 | メガヒヨの日々つれづれ

昔話には暗喩がつきものである。
長く語り継がれる話には、人生の教訓を含んだものが多い。

日本昔話の定番、「つるの恩返し」
この話が、世の男性陣にパートナー女性とのつきあい方、距離の保ち方などを示し導き続けていることには間違いがない。

またいつの世も存在する、ある種の女性を妻とすることに対して忠告を発しているようにも見受けられる。

このヒロイン、おつうの機織りへの執着心、集中力。
これは一体何なんだ!?
三日三晩寝ないで織り続けって…恩返しの範囲を超えてますから!
まさしくメガヒヨと同じ、職人属性のオンナでしょう!!
いったん手が動き出すと、もう止まらないっての…。

この手の人間が一番忌み嫌うもの。
そう、それは妨害、中断である。

妻は楽しくトンカラリ♪と機を織っているってのに、
「おーい、メシまだか?」
とか言ってくる旦那さん。日本の長い歴史の中に、どれだけいたことか。
内心「この織物の売上で家が成り立っているんじゃないの? メシくらい自分で何とかしろ!!」
とか思いつつ、耐え忍び笑顔で従う妻。
こういう人も大勢いたはずである。

夫のマイペースぶりは拍車がかかる。
深夜、「やっとこれで作業に集中できる。」と機に向かう妻に対し、容赦なくちょっかいを入れてくる。

「おーい、体こわすぞ。早く寝ろ。」

夫としては気を遣ったつもりであっても、妻の積もりつもった怒りに対して油をそそぐ行為以外なにものでもない。

「今やらずして、いつ完成出来る?
この織物なしに、どうやって生活していく?
黙っていればいいものを、足を引っ張ってくるなんて!!」

この様な溜まりにたまった怒りがとうとう爆発して三行半。
こういう光景って職人属性の女性が存在する限り、いつの世でも見かけられるのかも…。


一般的には「近親者といえども見てはいけない」タブーを語ったと思われるこの昔話。
重ねて言うがメガヒヨにとっては、ある種の女性の存在に関する警告をうたったものに見えて仕方ないのだ。
なぜなら、自分がまさしくそうだから。
先日のお芸術作品作成での没頭ぶりを顧みるにあたり、そう思えてならない。
昔話はまさに真実を語っている。
日本人が長い時間をかけて得た教訓は伊達ではないことが、己の身を通してよく分かった。


PRISCILLAの衣装をビーズで作ってみた 後編

2012年07月02日 | メガヒヨ様のお芸術作品


次はWillのビーチサンダル・ドレスを作るよ。
材料はこんな感じ。
ビーズ、ワイヤー(こちらも2号)、トルソー。
そしてアーティステック・ワイヤー(銅製)、丸カン(直径3ミリ、4.5ミリ)、チェーン。
サンダルのビーズ素材はマットなのとクリアなのと悩んだけど、前者を選択。


まずはトルソーに、アンダーウェアとなる黒いビーズドレスを編み込む。
これは比較的簡単な作業。


次はビーチサンダルを用意。
これまたアーティステック・ワイヤーで編む方法と、テグスのと試行錯誤してみたけれど、前者を採用。
ピンクとオレンジそれぞれ6足ずつ、12足を用意。
ヒヨコたちは自分たちのものになると期待している模様(笑)


サンダルの4隅に3ミリの丸カンを取り付け、それを4.5ミリの丸カンでつないでいく。
両手にやっとこを握りながらの作業。
少々手がつってしまったり(笑)

あと肩ヒモもオリジナル通りにチェーンを使用。
そのままではずり落ちてしまうので、サンダル作りに使ったワイヤーを絡めた。
ワイヤーも真鍮と銅のものがあるけれど、細かい作業には銅をおすすめしたい。


完成した両者。
こうしてみると、Will氏とTony先生が並んでいるみたい!!
(自画自賛(笑)) 


さて、次に紹介するのが今回一番の難関だったNickくん演じるFeliciaちゃんの衣装。
用意したのは、色とりどりのビーズ、花型のスワロフスキー、
テグス(1号と2号)、トルソー(実際はクリアなタイプを使用)。

なにが難しいって、このFeliciaの衣装に関しては後ろ姿の資料が全く無かったのだ。
「まさかの記憶だより!?」と思ったけれど、救いの神はいた。

Photo Shoot with the Cast of PRISCILLA

このトレーラーの0:27あたりに後ろ姿が出てくるのだ!! ありがたや…


てなわけで、Pauseボタンを押して必死にスケッチをするメガヒヨ(笑)


苦労の甲斐あって、めでたく完成!!
実はコレ、一度ボディのみ完成はさせたけど一回ボツにして作り直している。
それ位大変だった
スケジュール的にも旅行の日程が近づき、せっぱ詰まっていたので、製作過程の写真もなし。

作り方を簡単に説明すると…

まずBernadetteと同じくウエストから編み込み、バストトップまで完成させる。
その後ウエストラインからヒップラインまで編んで一度テグスを結ぶ。
それからおパンツ部分を前から後ろに編んでいく。
おパンツ後ろ部分にしっぽをとりつけ固く結び、裏側部分を接着剤で補強。
接着剤が乾いたところで、おパンツ後ろ部分とヒップライン後ろ部分をリンクさせる。
花型スワロフスキーと丸小ビーズを組み合わせたものをボディ部分に編み込んでいき、完成!!


色とりどりのしっぽ。
この部分だけは1号テグスを使用。
2号だと突っ張った感じになっちゃうので。


3体のビーズドレスがめでたく完成!!
あれれ? なんかFeliciaちゃんだけ小さくまとまっちゃったような…。
スカートタイプではないのでスタンド型のトルソーを使えなかったから、一周り小さいチャーム型のトルソーになっちゃったんだけどね。


でもこれじゃあまるで子供…。


というか、つかまった宇宙人の構図!?(笑)


出来上がり写真を、アメリカ俳優親善協会・嗜好研究センター所長でいらっしゃるM様に見せて相談することに。
「これでは下手すると何だか分からない可能性もあるので、ブーツとウィッグも作ったらどうでしょう?」
とのアドバイスをいただいた。
ウィッグはさすがにムリなので、『かたつむりブーツ』を急きょ製作。
しかしどうしても、かかとの渦巻が再現できずに『なめくじブーツ』になってしまった…


でもこうするとほら、他の二人に対して見劣りしなくなった!!


オリジナルの写真と並べてみても、それらしく見えるかな!?


後ろ姿も決めた♪


てなわけで、これで渡米の支度は整った。
メガヒヨはこれらを抱えてPalace劇場に乗りこむよ!! 


PRISCILLAの衣装をビーズで作ってみた 前編

2012年07月01日 | メガヒヨ様のお芸術作品

めったに出かけられない海外の渡航先について葛藤した末、メガヒヨは6月のNewYorkにPRISCILLA QUEEN OF THE DESERT the musicalを観に行くことに決めた。

そうと決めると、主役の三人にプレゼントを用意したいと考えるようになった。
とはいえ、あまりにも高価な品物は用意出来ない。

ビデオブログMuscle&Mascaraでアルマーニのスーツをプレゼントされて喜ぶNickくんの映像があったけれど、そんな高級品とてもじゃないけどムリ!!
そんな訳で、ささやかな予算は彼が募集しているAIDS charityにまわし、オリジナルアイディアの手作り品で勝負に出ることにした。

ふと頭に浮かんだのは過去に作ったビーズドレス
映画『デトロイト・メタル・シティ』に出演した俳優・細田よしひこさんに、着用の衣装のミニチュアをプレゼントしたメガヒヨ。
とても喜ばれたのが嬉しくて、今でもよく覚えている。

  
  

よし、決めた! ビーズドレスを作ろう。
どのシーンの衣装にしようかな?
ここはやっぱり、『I Love the Nightlife』でしょう。
Nickくんもあの衣装が一番のお気に入りと言ってたし、バーナデットのワンピースはふわりとして優雅だし、ミッチのサンダル・ドレスはこの作品のアイコンみたいなものだしね!!

そう決めて、材料を集め着手したのが5月の連休から。
まずは比較的シンプルなバーナデットのワンピースから手をつけた。
しかしこれは意外に手ごわかった(笑)

これは製作過程を記録しているのでご覧いただきたい。
(この時点ではカメラを手にする余裕があった(笑))


まずはビーズ、テグス(2号)、そしてトルソーを用意。
メガヒヨはtutuさんの通販で購入している。
あと実際にはもっと多くのビーズを消費したよ。

丸小ビーズで作るミニチュアビーズドレス (レディブティックシリーズ no. 2795)
 
ブティック社

参考書籍は前回に続きコチラ。
身ごろ部分のみ、49ページのChacconaを参考にさせていただいた。


裸の状態のトルソー。


ベースのブルーのビーズにシルバーを少々混ぜながら、
ウエストマーク部分として最初の一段を編んでいくよ。


くるくると段を増しバスト部分まで編んだら、袖ぐり・襟ぐりを形どり、
前身ごろと後ろ身ごろを背中面でつなげるよ。


袖をつけるよ。
バーナデットのひらひら袖。
これってどのビーズドレスの本にも載ってなかったから、試行錯誤したなぁ。


上半身が完成したら、お楽しみのスカート製作へGO!!


作業的には、このフレアのボリュームを増していくところが大変だったかな。
ぎゅっと目のつまったビーズを拾って、さらに目の数を増やしていくのね。
ウエスト部分では11目編まれたビーズが、ヒップラインからは44目になったよ。


ここからはひたすら黙々と編んでいくのみ。
ブルーとシルバーのバランスを取りながらね。


Tony先生のご尊顔を思い浮かべながら編んでいく。
ここら辺でいいかなぁと魔がさす自分を、「"I Love the Nightlife"でスピンするTony先生のスカートは、この上なくボリュームたっぷりだった。」と励ましつつひたすら編む。


ところで…メガヒヨは職人属性の生き物である。
好きな作業をしている時は、眠らなくてもご飯を食べなくても大概へっちゃら。
通しで12時間は集中力を持続出来るんじゃないかな?
もちろん好きな人のためにする場合限定ね(笑)


目は疲れたけれど、一段一段編みながらスカートを長く豪華にしていく作業はとても楽しかった。
ウエストから15段編んだところでやっと満足が行く出来に。

胸元のひらひら部分を別のテグスで作り、取れない様に編み込んでやっと完成っっ!!
休みの日をフルに使って、丸二日かかったよ。
Tony先生喜んでくれると嬉しいなぁ。

後半に続くよ♪